オーボエってどんな楽器?

オーボエってどんな楽器?

オーボエ図鑑

oboe

オーボエは、上下に組み合わされた2枚の薄い板(リード)を振動させて音を出す楽器です。

サックスやクラリネットのように1枚のリードで音を出すシングルリード楽器と比べて、2枚なのでダブルリード楽器と言われています。

木管楽器の一つで、「世界一演奏が難しい楽器」としてギネスブックに認定されています。

演奏は容易ではありませんが、その美しい愛らしい音色は大変特徴的で、音楽愛好家の中にはオーボエの音が一番好き、という声も大変多いです。

第1章 オーボエの仲間

オーボエ族と言われる楽器

主な種類:

オーボエ・ミュゼット、オーボエ・ダモーレ、イングリッシュホルン

oboe

オーボエと言われる楽器から派生して、もっと小さな楽器で、

オーボエよりも高い音域を担当するのがオーボエ・ミュゼットと言われる楽器です。

滅多にお目にかかることはありません。

オーボエ・ダモーレは、オーボエよりも少し低い音域の楽器です。

通常のオーボエよりも少し長く、先が丸っこくなっています。

オーボエよりも柔らかい音が出ます。

イングリッシュホルンは別名コールアングレとも言われ、

先ほどのオーボエ・ダモーレよりもさらに低い音が出ます。

オーボエ属の楽器の中では、オーボエに次いで演奏機会の多い楽器です。

もともと「天使の角笛」と言われたほどの音色で、美しくのどかな響きを持つ楽器です。

オーボエの有名な曲

オーボエといえば、

モーツアルトの「オーボエ協奏曲」がとっても有名です。

のだめカンタービレで使われたということもあり、

一気にメジャーな曲になったようです。

また、オーボエの仲間、イングリッシュホルンの有名な曲は、

ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」の第2楽章冒頭です。

日本では「遠き山に日は落ちて」という曲で有名ですね。

大変美しいメロディーの名曲です。

kuwasiku

第2章 オーボエの歴史

チャルメラがオーボエの先祖?

オーボエはもともと「ズルナ」と言われるトルコの楽器から派生した

と言われています。

2枚のリードで演奏する楽器で、このズルナがフランスに伝わり、

オーボエになったそうです。

同じものがアジア方面に伝わり、中国では「スオナ」という楽器になり、

日本で「チャルメラ」になったと言われています。

日本では安土桃山時代に伝わったと言われています。

オーボエとチャルメラは親戚だったのですね!

第3章 オーボエの演奏方法

世界一難しい楽器の理由は、音程が定まらないから?

あなたはオーケストラの演奏で、

開演前に音合せをしている様子を見たことがありますか?

最初に何かの楽器が「ラ~」と音を出し、それに合わせて他の楽器が音程を調節します。あの、最初のラーを吹いているのがオーボエなんです。

オーボエは2枚の薄いリードで音を調節するので、音程が定まりにくいのですね。ですから、他の楽器は、オーボエの音程に合わせてあげている、と言われています。

オーボエの吹き方

実は、息が余ってるんです。オーボエを吹くと、クラクラする?

オーボエはとっても小さな穴から息を通します。

親指と比較してみてください。

ものすごく小さいですよね。イメージとしてはストローを潰した感じです。

ここに息を通して、気の板を震わせて吹くので、

思いの外息が余ってしまいます。

肺活量の少ない方にお勧めの楽器なんです。

オーボエのリード

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オーボエ奏者、講師 佐藤亮一 公式サイト